酔頭禿筆日記 sioux_pu’s diary

現像ソフトも編集ソフトもない撮ってだしです。というのもどうかな、と最近思っています。

戦争の世紀を超えて

『戦争の世紀を超えて』その場所で語られるべき戦争の記憶がある
著者:姜尚中/森達也 集英社文庫 ISBN978-4-08-746534-1
http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%81%A6%E2%80%95%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%A7%E8%AA%9E%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A7%9C-%E5%B0%9A%E4%B8%AD/dp/4087465349/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1268745020&sr=8-1
おぼえがきです。
20世紀に起きた虐殺の現場をたどることにより、その発生の不可解さを解き明かそうとする対談として読みました。
集団による虐殺についての考察では、「意識的に指示する中心が存在しているのだろうか」という疑問からスタートしたのではと思われる『虐殺器官』と共振?する部分も多いのですが。
それ以外には、森氏が問題提起していますが、オウムの麻原彰晃は死刑判決が決定しています、しかし2審なしで本人の自供もなく死刑が執行されれば、現行法のもとで、国にとって気に食わない人間を簡単に死刑にできるという判例が出来てしまうんじゃないですか?
既得権が壊されて、おもしろ投票が過半数を占めつつある現代で、安易な死刑執行は、かなり危険な気がします。