酔頭禿筆日記 sioux_pu’s diary

現像ソフトも編集ソフトもない撮ってだしです。というのもどうかな、と最近思っています。

愛おしい骨

ずいぶん時間をかけて、キャロル・オコンネルの『愛おしい骨』を読了。
おもしろかった。
アメリカの田舎でのカルト的集団や、超自然的、オカルトな出来事を違和感なく描くのは、あいかわらずうまい。
しかし、残酷な事態を設定するのがそこまで必要か否か、という疑問が残る。きっかけがあったとしても、となりにいる顔見知りの人がそこまでのことをするんでしょうか?
ヨーロッパ発の残虐もあれば、モンゴルがバグダッドでつくった頭骨のピラミッドもあるわけだし、人間の本質にはそういった部分がある、と思って暮らしたほうがよいかもしれない。
残酷な描写に免疫がないのは、それは日本という極めて狭く、且つ、安全な社会集団の中で暮らしているからかもしれない。死なせるのに練炭使ったりしますからね。