酔頭禿筆日記 sioux_pu’s diary

現像ソフトも編集ソフトもない撮ってだしです。というのもどうかな、と最近思っています。

戦場のコックたち

本屋大賞ノミネート作品。なので期待して読んだのだったが、残念でした。
これはラノベなのに、ラノベではないように書かれたのか、あるいはラノベではないように読まれてしまった不幸なのか、そんな小説ではないか。

灰と幻想のグリムガル」のように書かれれば幸福だったかもしれない。
入隊の時点で、「携帯がない」「携帯って何だ」「英語で考えているのはなぜだ」みたいに。

祖母のレシピブックもストーリー上、全然効いていないのはなぜだ。

ともかくミリオタとかミリオタになりそこなった人は絶対読んじゃいけません。
敵に装甲車両がいない市街戦に、固定砲塔のヤクトパンターを投入するとか。しかも随伴の歩兵がいない?
降下猟兵武装SSの捕虜は、無条件で殺したパルチザンには言及しないとか。
88の運用もどうなんかな。射程の長い88を野砲の射程内に設置するとか。

頭が長い人への罵倒が「フランケン」とか、怪物くんか?藤子不二雄か?。

本当に、こんなにひどいものを社会が受け入れているのだろうか。