No.314999 1936年製。惜しい。あと1番でキリ番。むかしの2ちゃんねるで「キリ番ゲットォ」ってありましたよね。
下3桁999もわるくない。下4桁9999だったら、London's Burningだけどな。
レンズを集めだした当初、オークションというものが物珍しくてスタート価格が低いとやたらに入札しており、そうして落札した1本。香港から届いたレンズは、ヘリコイドが渋くて、前玉に何だか食べ物のかすのような汚れが付着していた。
しかし、もとの持ち主がその汚れを放置していたせいか、Summarでよくいわれる前玉のキズがあまり、というか目視ではまったくなく、その点は運がよかったのかもしれない。きちんとしたところで整備してもらわなきゃ、と思いつつフィルムで1本撮ったきりになっていました。
仕事の不調は持ち直す兆しもなく、鬱勃とした気分が払えず思い切って退職を申し出たところ、「ちょうどほかの仕事をやってほしかったんだよね」って退職を願い出た翌日に異動を告げられ、きのう席を移ったんだけれども、これでよいのだろうか?
いちど気持ちが切れたにんげんが、もう一度やっていけるのか?
オフィシャルはそんな感じなので、フィルムで写真を撮るのはやっぱりちょっと厳しいのです。だがしかし、
「このまえの日曜、フライングで咲いちゃったソメイヨシノがあったよな、あの木はきょうはずいぶん花が開いてんじゃねえの?」
「α7の液晶パネルを使ってウェストレベルファインダー式に使えば、傘をさしても撮れるんじゃね?」
などと思ってしまったので近所の高畑公園に行ってきました。
手始めに、通りがかりの椿の花です(通りがかってんのはおれだろ)。
EXA1aとかでウェストレベルファインダーの使い方を練習していたものだから、デジカメの液晶パネルでも、
「右を見たいときは左に振って、左をみたい場合は右にパン」てなことをしてしまって笑った。
2眼レフ使いのみんなならわかるよな!
背景はすこしぐるぐるしていますね。傘が写っているのはリアリズム。
ソメイヨシノを撮影するのに、雨+ウェストレベルファインダーはかなりむずかしかった。
ソメイヨシノの花は視線よりも上にあり、カメラは胸よりも下にある。垂直にちかい感じで見上げなくてはいけない、その一方、雨を避けるのに傘をかざさなくてはならない。
雨を避けきれなくて、「おじさん、カメラ濡れてるよ」
「おじさんではない。どちらかといえば、おじいちゃんだ」、などとひとりでツッコミをするなど。
ノンコートSummarのよさは、悪条件ながら出てますね(言い訳)。
名残の山茶花。
サザンカはすこし絞っています。
2枚目は多分開放。
後ボケのふんわり感、ひかりのハレーション、ピント面のすっきり感、Summarらしい写真が撮れたのではないでしょうか。