もう1月も半ばなので、結構前のことになってしまったのだけれど、お正月に本をしっかり読み過ぎて体調を崩してしまった。
この年末年始の休みは6連休もあるので、重たい本も読めると思いティモシー・スナイダーの『ブラッドランド』上下を買ってしまったのだ。昨年前半に『ブラックアース』を読み、ナチスのホロコーストに関する認識を新たにしたところもあって、前著の『ブラッドランド』も読まなければと思っていたので、チャレンジしてみたのである。
新年2日・3日の二日間を使って読み切ろうと読み始めた。しかしこれが、繰るページ繰るページ「○○百人が殺害された、○○千人が殺害された、○○万人が○十万人が○百万人が殺害された」という記述が容赦なく書かれ、またそれが単なる数字とならず生々しさに満ちているのは、随所に被害者の(あるいは加害者の)肉声が挟み込まれているからだ。
読みすすめて下巻に入って、トレブリンカの絶滅収容所の設置に、ドイツ国内での障害者の「安楽死」計画に携わった医師が送り込まれてくるあたりを読んでいたのが3日の午前中、どうもそのあたりから体の調子がおかしくなってきた。
鼻水が止まらないしくしゃみは出るし、おなかの調子がわるくてたびたびトイレにこもらなくてはならない。気分もどうも鬱々としてすぐれない。
思うに、ひとの気持ちというものは、喜怒哀楽がそれなりに混じり合った中でバランスが得られるもの。しばらく人と会話をする機会がなく、刺激や起伏のない精神状態が続くと、強い刺激が入ったときに大きな影響を受けて、それが体調の好不調にもかかわるのでは?などと思いましたのでござる。
『ブラッドランド』はその後ちょっとずつ読んでいます。
それはそれとして、この連休(13・14日)も何だかすっきりしない気分、ひょっとしたら日光を浴びていないことによるセロトニン不足かも?
日に当たるのは気分いいよね。
不調対策には烏森天神社。名古屋市中川区柳瀬町にきて19年目なので、人生で最も長く住んでいる場所ということになりました。レンズはヤ○オクで昨年10月くらいに購入したSonnar 8.5cm。シリアルNo.はツァイスの電話帳によると1945年製造、このロットはコンタックスマウントだったらしい。でもこのレンズはライカM39マウント。しかもT*コーティング。
1945年に1,000本ばかし作られたゾナー8.5cmのうち、ソ連が「M39マウントにせよ」として製造された数本のうちの1本がうちにあるわけねーし。どう考えてもにせゾナーですよね。
前玉のコーティングがはげはげの傷だらけなので写りはまるでソフトフォーカスレンズのようだ。
烏森天神社ではたまたま御神楽が小屋から出ていました。
前玉のキズが写りにまで影響している部分があるかもしれないが、そこを理解したうえでポートレートなどを撮るには、よいレンズかもしれないと思うのでした。