酔頭禿筆日記 sioux_pu’s diary

現像ソフトも編集ソフトもない撮ってだしです。というのもどうかな、と最近思っています。

f:id:sioux_pu:20210307201609j:plain

 なんか、渋谷事変後みたいな写真が撮れて喜んでいます。モノクロじゃないですよ。

  @goldhead さんは佐藤亜紀さん嫌いなのですかね。佐藤亜紀さんの書くものは、小説もエッセイも刺激的で面白いのだが、批評的な内容になると途端に何をいっているのかわからなくなる。こちらの頭のレベルもあるんだろうが。

 先日、斧田小夜さんの『飲鴆止渇』を読みました。ちょっとびっくりするほど面白かった。

 ところで、読中から感じたのだが、ひょっとするとぼくがおもしろいと思う小説は、「書かれる際に日本語だけで書かれているのではない」のではないかということだ。

 斧田さんは経歴からするとたぶん、英語、フランス語、ドイツ語くらいは日常的に使えるのではないか。そう、つまり、英語・フランス語・ドイツ語だったらどう書くだろうか?、ということを検討しながら、日本語で再表現しているのではないだろうか。

 酔っぱらっていないときにもういちど考えてみたいのだが(むりだろ)、書く際に「日本語以外の言語での表現」を検討し、それを「日本語に再翻訳する」という作業を経て作られた小説と、日本語のなかだけで検討され書かれた小説のあいだには、決定的な差があるのではないか。

 村上春樹作品が在来の(在来?)日本の作家と違うのは、そこだと思う。

 佐藤亜紀さんだったら「いまごろなにいってんだ」っていうんでしょうけど。