酔頭禿筆日記 sioux_pu’s diary

現像ソフトも編集ソフトもない撮ってだしです。というのもどうかな、と最近思っています。

6月12日土曜日 今日も RE.Auto-Topcor 1:1.8 f=5.8cm と α7R2

 先日、バショウを撮った際に連想した『白鯨』ピークォド号の最期の場面、岩波文庫の新訳版を読み直してみたのだが、どうも記憶と印象が異なる。そこで安倍知二訳の旧訳版を取り出してきて読んだところ、僕の『白鯨』のイメージは岩波文庫旧訳版で作られているのだった。高校2年に初めて読んで以来4~5回読み直しているのだからそりゃそうだ。しかし、新訳で読み直したときに左程違和感を感じなかったのはいかがなものだろうか。

 というわけでほかの訳も気になって、訳の古い新潮文庫版はマケプレで購入、角川文庫版は未入手。岩波新訳と並ぶ新しい翻訳としては、講談社現代文庫に2000年1月発行の千石英世訳があるが、価格は上下巻各2,100円税別。消費税を含めると実に上下巻合計で4,620円である。

 これはさすがに中身を試読せずに買って外しだったら大事である。いつものようにアマゾンで手配というわけにはいかないので、久しぶりにリアル書店に出かけることにした。始めは名駅ジュンク堂に行くつもりだったのだが、念のため店頭在庫を調べたところ、取り寄せ。しかし幸いなことに丸善名古屋本店に在庫があった。ふつう2,000円を超える文庫なんて店頭在庫に置けないよな、しかも、岩波・新潮・角川の3大メジャー文庫からも訳出されているわけだからそんなに売れるわけねぇし。と思いきや、立ち読みして面白そうだったので買ってから奥付を見ると、2018年1月12日第8刷であった。ほぼ1年に1回増刷されている計算になる(ただしその後3年は増刷なしか)。紙の本が売れない売れないっていっても読む人はいるんですね。

 仕事以外で地下鉄に乗って外出するのは、昨年6月にフレクサレットで紫陽花を撮りに丸の内方面へ行って以来ほぼ1年ぶりである。せっかくなので、オートトプコール5.8cmf1.8を付けたα7R2を持っていった。

 栄近辺は相変わらず建設工事ばかりである。我が身を振り返ると、世の中のどこにそんなお金があるのかと不思議な思いがする。とはいえ、文庫本に大枚4,620円を払ったのだから自分もじぶんなりにお大尽である。

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 飲み屋さんは6月20日まで軒並みおやすみの様子。外食しない酒を飲まない僕には関係のないことだ。でもお酒を飲むのはやっぱり楽しいよね。お酒を飲むということは、何といっても「他人とは関わりなく自分一人だけで完結できる楽しみ」だ、という点が良い。

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 中区錦3丁目、朝日神社の藩塀を神社側から。藩塀は拝殿の正面にあるのだが、鳥居はその東側にそっくりずれて立っている。広小路の拡幅により敷地内では前後に並べて設置できず、灯篭共々東寄りにずらしたのだろうか。

 神社の敷地は栄幹部交番の駐車場になっている。写真の自転車は交番のもの。朝日神社は郷社のようで、鎮守といえば、神社も交番も同じ仕事をしていると言えないこともない。

朝日神社

jinja.nagoya

 

 明るい曇り空であまり良いコンディションではなかったというものの、左上のハロを見ると、逆光には弱いようだ。

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 NTT DATA伏見ビル敷地内、忘れられて雑草のなかに建つ「創始」のモニュメント。「名古屋の電話100万台突破記念」に1984年(だったと思う)に建てられ、併せてタイムカプセルが埋められた、となっている。カプセルを掘り出すのは2034年の予定らしい。果たしてその年までこのビル・場所は現状維持されているだろうか。

 

 昼過ぎに戻って各社版を読み比べるなどだらだらしていたものの、お酒を飲まないとまったくもって一日が長い、しかも6月は日も長いので、夕方近く荒子公園方面に歩いてみました。

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このへんが旧名古屋市電の下野一色線、荒子駅跡らしい。

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紫陽花はもうそろそろ見納め。

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こちらのお宅はかつて、小さな庭がたいへんきれいだった。

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開放で撮影。シャボン玉っぽいボケなんだけれど、状況によってはけっこう回りそうである。

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偶然にもヒヨドリにピントが合ったので、思い切ってトリミングしてみました。絞りの6角形が見える。

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右下辺りを拡大。絞ればあまり回らない様子でしょうか。

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 来週あたりはもう暑くなるだろうか。α7は過熱による故障が怖いので、昼間はあまり長時間出歩けられなくなる。酔っぱらいを引退したので夜も素面だから、ことしは夕方以降に出かけるという手がありますね。